実際彼女を側に置いて仕事をしてみると、作業効率は今までと雲泥の差があった。
『サポートしてくれる人間が側にいるってこんなに違うのか』
1人になった執務室で思わず口をついて出た。
接客業をしていたからと言うつもりはないが、とにかくよく気がつく。
その日必要な資料をそろえておいてくれるのはもちろん、突然の来客にもすぐに対応してくれるし、『ああ、疲れたな』と思えば、絶妙のタイミングでコーヒーを入れてくれる。
本人は秘書としてのスキルなんてないと言っていたが、とんでもない。
天性の才能を持っていると俺は思う。
「専務、お昼はどうされますか?」
12時前になって、いつものように彼女が聞いてきた。
「そうだな、通りの向こうにできた天ぷら屋が旨いらしいから、行ってみるか」
「では、出前も買い出しも不要ですね」
「あ、ああ」
チラッと彼女を見ながら、俺は声のトーンを落とした。
最近の俺の昼食は、出前かコンビニの弁当やサンドイッチばかり。
別にそのことに文句を言うつもりはないが、
「なあ、たまには外に食べに行こう」
テーブルの上の茶器をかたづける彼女に声をかけた。
しかし、
「申し訳ありませんが、私はお弁当を持参しましたので」
やっぱりいつもと同じ返事だ。
『サポートしてくれる人間が側にいるってこんなに違うのか』
1人になった執務室で思わず口をついて出た。
接客業をしていたからと言うつもりはないが、とにかくよく気がつく。
その日必要な資料をそろえておいてくれるのはもちろん、突然の来客にもすぐに対応してくれるし、『ああ、疲れたな』と思えば、絶妙のタイミングでコーヒーを入れてくれる。
本人は秘書としてのスキルなんてないと言っていたが、とんでもない。
天性の才能を持っていると俺は思う。
「専務、お昼はどうされますか?」
12時前になって、いつものように彼女が聞いてきた。
「そうだな、通りの向こうにできた天ぷら屋が旨いらしいから、行ってみるか」
「では、出前も買い出しも不要ですね」
「あ、ああ」
チラッと彼女を見ながら、俺は声のトーンを落とした。
最近の俺の昼食は、出前かコンビニの弁当やサンドイッチばかり。
別にそのことに文句を言うつもりはないが、
「なあ、たまには外に食べに行こう」
テーブルの上の茶器をかたづける彼女に声をかけた。
しかし、
「申し訳ありませんが、私はお弁当を持参しましたので」
やっぱりいつもと同じ返事だ。



