「今日はありがとうございました」
オペラを鑑賞した後、私と三島さんはフレンチの店に移動した。
そこは時々テレビでも名前を聞くような有名店で、もちろん私が入ったこともないお店。
事前に予約をしていたようで、個室へと通された。
「初めてオペラを生で見ましたけれど、本当に素敵でした」
「喜んでもらって良かったです。実は僕の母は若い頃声楽家を目指していましてね、子供の頃からよく連れてこられたんです」
「へー」
三島さんは、年齢35歳。
どちらかというと控えめで、専属秘書の中ではおとなしい印象の人。
確か、どこかの企業の三男坊だって聞いた。
結局、良いところのお坊ちゃんなのね。
「母は自分の子供を声楽家にしたかったんですが、兄弟3人とも音楽の道には進みませんでした」
「そうですか」
「青井さんも、音楽に興味は・・・」
「すみません。まるっきり」
「ですよね。パッと見はどこかの令嬢風なのに、思いっきり理系女子ですもんね」
「ええ、まあ」
否定できない。
んん、待って、今の言い方って・・・
驚いて顔を上げると、真っ直ぐに見つめる三島さんの視線とぶつかった。
オペラを鑑賞した後、私と三島さんはフレンチの店に移動した。
そこは時々テレビでも名前を聞くような有名店で、もちろん私が入ったこともないお店。
事前に予約をしていたようで、個室へと通された。
「初めてオペラを生で見ましたけれど、本当に素敵でした」
「喜んでもらって良かったです。実は僕の母は若い頃声楽家を目指していましてね、子供の頃からよく連れてこられたんです」
「へー」
三島さんは、年齢35歳。
どちらかというと控えめで、専属秘書の中ではおとなしい印象の人。
確か、どこかの企業の三男坊だって聞いた。
結局、良いところのお坊ちゃんなのね。
「母は自分の子供を声楽家にしたかったんですが、兄弟3人とも音楽の道には進みませんでした」
「そうですか」
「青井さんも、音楽に興味は・・・」
「すみません。まるっきり」
「ですよね。パッと見はどこかの令嬢風なのに、思いっきり理系女子ですもんね」
「ええ、まあ」
否定できない。
んん、待って、今の言い方って・・・
驚いて顔を上げると、真っ直ぐに見つめる三島さんの視線とぶつかった。



