窓側の席で、私は外を眺める。


珍しいことではない。言ってしまえばいつものこと。


ぼーっと。ただ何も考えずにぼーっとするこの時間。


特に何の需要もないけれど。


今日あったことも、先生が話していた言葉も、新しい情報は忘れていく。


忘れたくないのに消えていくということ


決して望んでなんかいないから、余計に心が痛くなる。