耳に響く目覚まし時計の音で目が覚めた。
朝起きて一番に日記を見るのは習慣化されている。
私はいつものように机に置いてある日記を開いた。
そこには、今日から江ノ島に行くと太字で記されており、時間や場所などの予定が細かくぎっしり書かれていた。またその下の行には、"生徒会のメンバー4人について"というものが書かれている。
どうやら、私は学校の生徒会の一員らしく、今日から3日間は特別企画でそのメンバーと江ノ島に行くらしい。
そしてベッドの隅には、大きなキャリーケースとその上に洋服が置かれていた。
キャリーケースの中を開くと既に持ち物は準備されている。
状況を何とか把握し、私は日記帳に書かれている時間と場所を見ながら家を出た。