あなたとみる世界は。

新聞配達の音で目を覚ます午前4時。

すばやく身支度をすませて家をでる。

私は今日も電車で30分かけて海へ行く。


ザブーンザブーン


海岸に座り、海をまっすぐ見つめる。

「あなたとみた海はこんなにも切ない気持ちになったかな?」

返ってくるはずのない言葉に返事をいつまでも期待している。

もう二度と戻らないあの頃。17歳。