"記録的な真夏日となる予想です"


お天気お姉さんを見ながら、気をつけなきゃね、と
どこか人ごとでいた私にバチが当たったのだ。


私が思いつきで始めた、自称家庭菜園、通称庭いじりは草取りが大半を占めて、水やりもイマイチ適当だ。


これくらいの気温なら大丈夫だろうと、
タカをくくっていたツケは想像の5倍を優に超えた。


真冬のように寒く体が震え、尋常じゃない喉の渇きと頭のアイドリングストップの異常な暴走が襲った。


レーダーでも探知しているのかという程の速さで察知して、私を家の中へ引っ張った男。


山瀬泰志は私の主治医であり、恋人だ。
体調のことは口酸っぱく言われているのにも関わらず
、未だに限界を知らずに何度も越えようとする
私を見ては、また寿命が縮まったと漏らす。