だから私は、一輝くんが気の毒でたまらないということを一輝くんに伝えた。 すると一輝くんは、 「僕は通学時間がかかることよりも、結菜ちゃんに会える回数が減ってしまうことの方が辛い」と言った。 一輝くんの気持ちを聞いて、私は何も言えなくなってしまった。 言えなくなってしまったのも本当だけど、それ以上に一輝くんの気持ちが嬉しかった。 一輝くんの気持ちが嬉しかった私は、一輝くんに『ありがとう』という気持ちでいっぱいになった。 こうして私と同じ日に一輝くんもこのマンションを出ることが決まった。