「さっき私、一輝くんの手を離しそうになったでしょ。そのとき一輝くんに辛い思いをさせちゃったかもしれないと思って」
「え?」
「私が一輝くんの手を離しそうになっちゃったから、一輝くん、私が一輝くんと手をつなぎたくないと思っているかもしれないと思ってしまったのかもしれないと思って」
だから。
「だって、そのときの一輝くんの表情、なんか少し寂しそうに見えて」
不安で。
「そのことで、このまま一輝くんと気まずくなって、そのまま溝が埋まらないまま一輝くんと距離ができてしまったらと思うと、私……」
辛くてたまらないの。
「結菜ちゃん……」
一輝くん。
私は、ずっとずっと一輝くんと一緒にいたい。



