気が合ういい友達だ。
「だって、やっと見つけたんだよ?この機会を逃してたまるものか」
「凛がずっと探してたのは知ってるけれど、どうしてそんなもの欲しいのよ?どうせ、迷信でしょ?」
まるで、信じていない柚希に私はいつもの如く力説した。
「迷信なんかじゃない!本物なんだからっ!それに、恋が叶うなんて素敵じゃない?」
だって、好きな人と結ばれて、愛されるなんて嬉しいじゃない。
想像するだけでも、うっとりしちゃう。
「はぁ......、凛って、意外とロマンチストよね。飴を食べさせたい相手でもいるの?」
「っ......!それはーー」
まだ居ないけれど、私だって年頃の女の子だ。
恋に憧れがあってもおかしくは無い。
いつか、好きな人が出来た時に使うのだ。
こうなると、私が止まらないことを知っている柚希は、諦めモードに入っている。