この勝負を受けた時点で、私の負けは決まっていたのだろう。


拓海に会ったら、またドキドキしてしまうのだろう。

溢れる気持ちは、もう止められない。



「このまま、時間が止まってくれたらいいのに......」



明日にならないでーー。


そう願わずには居られなかった。