変わり種

ベットが異様に心地よくてそのまま眠ってしまった。







「夏希ー!ご飯よー!」

母の声で目を覚ました。
さっきまで太陽が照りつけていた外は暗くなり、虫たちが鳴いていた。
夢について触れないように話さなくちゃ…
重い足取りでリビングに向かった。

「いいなー。夏希は夏休みかー。」

ビールを飲みながらうちわを仰ぐ父がだるそうに言った。

「俺も夏休み欲しいー。」

「大人じゃん。働け。」

「交代してくれー。夏希ー。」

また無茶な事を…
父さんが仕事で毎日疲れるくらい一生懸命働いてるのを知ってる。
こんな事言うのも無理はない。