変わり種

帰り道。相変わらず暑い。
制服に汗が滲んで気持ちが悪い。
両親に夢を打ち明けても関係は変わらない。
いつも通り喋ってる。
作り笑顔は得意だから。
でも、話してる時ふと思う。

「普通の人生を歩まなくてごめんね。」

普通がどうかなんて知らないけど安定できるとは言えない。
偽ってばかりでごめんなさい。

ガチャ…

「ただいまー。あつーい。」

「あら、早かっわね。そうめん茹でてあるよ。」

「やった。」