それなのに、
「神崎さん!おはようございます!」
「あぁ、おはよう。」
「見てください!こないだの猫ちゃんが!」
そう言って、笑顔ひとつ向けられれば、全てがどうでも良くなってしまう。
こいつとの遠回りなら、悪くないと思ってしまう。
無駄にうじうじ悩んだり、上手くいかなくて落ち込んだり、それさえもこいつとなら良い思い出になってしまう。
そんな谷口が
嫌いで
嫌いで
イライラするくらい
愛おしい。
俺が、こいつに恋愛を教えてやりたい。
俺が、こいつの中での一番であり続けたい。
いつも、最初に思い浮かぶのが俺であって欲しい。
だから、覚悟しとけよ!