「そういえば、お前、いつも昼はどうしてるんだ?」
このままではいけないと、少し強引に話題を変えた。
「え?お昼、ですか?お弁当です。」
谷口からの応えがあったことに少しほっとして、話を続ける。
「一応聞くけど、誰かと?」
「いえ…あと、一人で……。」
「だよな。」
申し訳なさそうにそう言うが、俺はそうだろうなと思っていたし、だからこそ次の作戦を考えていた。
「じゃあ、作戦その3だ。同期をランチに誘え。」
「ムムムムム、ムリですよ!」
「おい。2重言葉出まくってんぞ。」
「だって、神崎さんが…!」
「お前の同期って、井村とか山岸だろ?あいつら、優しいじゃねぇか。人当たりも良いし。」
「そうです、けど……。」