ねえ、風。

わたしたちが出会うことは決まってたのかな?

子供の頃、パーティー会場で遊んでいたときから。

こうしてまためぐりあうことは、運命だったのかな。



風はいったよね。

結局お坊ちゃんという運命からは逃げられなかったって。

でもね、わたしはそれでよかったよ。

だって、だからこそわたしたちは出会うことができた。

お坊ちゃんとお嬢様だったから、出会うことができた。

この広い世界の中でも、出会うことができた。