「もう、なんなのよ」


本当に、わからない。


心が乱れた。


今まで押し殺していたわたしの心が。




さっきまで二階堂くんが立っていた場所をみる。

彼は、何者なんだろう。

すべてを諦めたような顔をしていた彼の、本当の姿はなんだろう。

わたしと同じように、彼もまたなにかを抱えているようなそんな感じがしていた。