「それにお前、男なめないほうがいいよ」

でもそんな顔は一瞬だった。

今度は少し悪そうな顔をしてそういう。


「...どういうこと?」

「今までは平気だったかもしんないけど、強引な男だっているってこと」


あっという間に手がひっぱられ二階堂くんの腕の中におさまっていた。


「ちょっと!!なにするのよ!」

「お前、隙だらけ。こういう男が、下心がある男もいるってこと」


そういうと強かった腕はゆるまり、解放された。



「どうせあれだろ。お前今は俺の前だからそうやって拒否できるけど、普段はできねえだろ。それを逆手にとるやつがいるかもしれないってことだよ」