俺の好きな子はあいつ

相原との手伝いの日以降も、生徒たちからの邪魔は止まらなかった。


主に目立っているのが、佐々木と福原だ。


止めようにも、2人は「すいませーん」とか上辺だけの言葉を返してくる。


困ったものだと思いながら、HRを終わらせ、職員室まで歩いていると。


「最近マジで小原の顔が面白いんだけどー」


と、廊下でよく通る声が聞こえてきた。


慌てて近くの空き教室に入ってしまったが、声の主は明らかに福原たちだった。


「てかさ、小原も諦め悪いよねー、『福原さん、静かに聞きましょうね』とか『放課後質問来て下さいね』とか、誰が行くんでしょうね笑」


「相原さんとかじゃない?笑 まじで無理だわー、あの性格嫌いすぎて笑」