俺の好きな子はあいつ

「さてと…今日はこれぐらいにして、質問行きましょうか！」


「あ、、、お願いします。」


テストが近づいてることもあって、相原が溜めていた質問を一気にしてきた。


一つ一つ丁寧に、理解しやすいように教えていく。


理解できたか気になり、ふと相原を見ると、ペンが一切動いていなかった。


「相原さん？なにか考え事ですか？聞いてなかったでしょ。」


声をかけると、ハッとした様子で俺を見た後。


「ごめんなさい、教えるの上手だなって思ってぼーっとしてました。」


なんて言ってきた。その言葉で俺がどれだけ嬉しくなるのかわかっていてしているのか、と思わず疑ってしまう。


「またそんなこと…ありがとう。でも今は集中して聞いてくださいね。」


「はーい」


そうこうしているうちに、手伝いと質問の時間が終わった。