俺の好きな子はあいつ

「あれ、相原遅いな。」


いつもなら俺が来るより前に来ている相原が、今日はまだお手伝いの部屋に来ていなかった。


少し待っていると、ちょっと様子がおかしい相原が来た。


「相原さん、遅かったですね。いつもは僕が待たせてるのに。」


「廊下でめぐみに捕まっちゃって。ごめん。なさい。」


相原と仲が良い小倉に捕まっていたとは思えない雰囲気ではあったが。


「気にしないで下さい、さあ今日の分をやりますか〜」


気付かないふりをして、テンションを無理やり上げた。