久しぶりに部活が休みで、溜まっていた仕事を終わらせようと手伝ってくれる生徒を探す。


「相原さん。ちょっとお手伝い頼んでも良いですか?」


「はい。」


帰ろうとしていた相原につい声をかけ、連れてきたのは空き教室。


「これのホッチキスどめを一緒にしていただきたいのですが。」


「わかりました!」


「ありがとうございます。頼めるのは相原さんくらいだったので…」


これは本音なんだけどな。


まだ打ち解けてないクラスでは声を掛けづらい。


「……クラスの雰囲気、重くないですか?ちょっと硬くて困ってて。」


「確かに、重い。です。」