「みなさん、あけましておめでとう。良いクリスマス、良いお正月を過ごしましたか?今日からは3学期、1年の集大成です。勉強に部活に、思い出づくり、精一杯頑張って下さいね。」


そんな挨拶をして始業式に向かう。


相変わらず長いだけの校長の挨拶を聞くだけで今日は終わり。


仕事をしつつも部活の始まる時間になったため、体育館に向かった。


毎回、始まりと終わりには行くようにしているので結構忙しかったりする。


「まだ?遅いんだけど。」


体育館に近づくと、イライラした副部長の木次の声と


「できれば急いでね、私たちはこっちでアップしとくから。ごめんね。」


と謝る部長の佐藤の声が聞こえた。


この2人は本当に対照的だと思う。


佐藤は穏やかで、部長を任されたことに誇りと責任を持ち、しっかり長を務めている。


それに反して、木次は権力の上に座っている感じが拭えない。