2時間ほど話し、解散することにした。


旗本先生の奢りということで、俺と真夏さんで外で待っていた。


「……彼女のどんなところが好き?」


「…あいつは本当に真面目で、明るくて。俺に真っ直ぐ好意を向けてくれる。それに、自分よりも他人を気にかける癖があって。何かあっても、絶対俺を気遣ってくれるのが、他の生徒と違うなって。」


「本当に好きで、よく見てるのね。今日一番の笑顔を浮かべてる。先生から『小原が相原のことを、、』ってよく聞きます。これからも深入りしすぎないように適切に接してあげて。思わせぶりな態度、近過ぎる距離には特に注意ね。」


「ありがとう。真夏さんは卒業後から?」


「もちろん。卒業までは苦しかったけど、我慢した分いっぱい先生が楽しませてくれたから。それに、これからも幸せは続くから、私は先生を好きになったこと、後悔してない。」


「嬉しいこと言ってくれるな。」


「せ、先生…!」


「俺も、真夏が少しでも笑えるようにいろんな場所探して連れて行ったからな。


……さて、そろそろ行くか。」


「そうですね、では俺はこの辺で。旗本先生、真夏さん、今日は本当にありがとうございました。」


いいタイミングで旗本先生が出てきたので、おひらきとなった。