「なるほど…先生ったら今でもそんなこと教えてくれなくて。先生の気持ちが少しでも知れて嬉しい。」


「俺は3回真夏の担任を持った。好きになった時から、もうこいつが可愛くて可愛くて。修学旅行も一緒に行ったけど思わず好きだ、って何回言いそうになったか。必死にこらえてるのに真夏はそんなことはつゆ知らずでアピールしてくるし。」


「先生本当によく隠してたね。周りにはバレてたみたいだけど。」


「確かにな。お世話になった先生にも、もっと抑えろ、と怒られたこともあったくらいだしな。」


そんな在学中の話をたくさん聞けて楽しかった。


そして最後に、ありがたいアドバイスをもらった。


「先生からしたら、私たちは一生徒として大事にしてくれてると思う。困っている時は必ず手を差し伸べてくれるから。


でも、やりすぎは禁物。好きな人にされたら、この人は脈アリなんじゃないかって疑いやすくなるから。


それと、特定の生徒だけに接しすぎないこと。それだけで贔屓されてるだとか、そんな噂に発展するから。」


「ありがとうございます。肝に銘じます。」