俺の好きな子はあいつ

「続いて、競技部門。優勝は。。。」

「緑組です。」

「「「「「やったー!!!」」」」」

体育祭でダブル優勝というのはなかなかにない。

生徒は思い思いに写真を撮り合い、笑顔溢れる時間となった。

そんな日も俺にとっては大切な1日として思い出に残るのだろうと思った。

「これで体育祭は終了です。皆さん疲れているでしょうから、気をつけて返ってくださいね。」

終礼で、相原の方を見ながらそう言うと、苦笑いで返された。

終わった後は先生方で打ち上げ。

学年団の先生で行って、色んなことを話した。

「隣いいですか。」

途中で声をかけてきたのは旗本先生。

「あ、いいですよ。…旗本先生、昼間はありがとうございました。」

「おう。それにしても、相原のことよく見てるな。熱中症になってるってな。」

「まぁ…気付いたら自然と見てますからねぇ…」

「懐かしいな。俺の昔にそっくり。見る気は無くても、気付いたら見つけてるって感じで。」

「それめちゃめちゃわかります…」

「適切に接するんだよ。」

「はい、いつもありがとうございます。」

文化祭、体育祭共にお疲れ様!と労い合うと共に、テスト作り頑張りましょうと励まし合い、打ち上げはお開きとなった。