俺の好きな子はあいつ

そう思いながら松田を励まし、保健室まで送り届けた俺は、職員室に戻ってご飯を食べ始めた。


「小原先生、さっきなんであのようなことを？」


旗本先生に言われ、事情を説明をする。


「そうか…でも、なるべくそういうことは避けたほうがいいと思うな。やっぱり女子校だから、そうしないと後々大変だからな。」


「そういうものですか…アドバイスありがとうございます。」


とりあえずそう告げたものの、頭の中にはハテナしかなかった俺。


困ってる生徒を助けるのも俺達教員の役目。なのに、生徒が嫌がることをして、他の生徒に任せないといけないのか…？


そんな俺が、旗本先生の言った意味が理解できたのは、いよいよ午後だと思いながら職員室を出てあいつの顔を見た時だった。