「大丈夫ですか?」


「先生、、足痛めちゃって、動けない。。」


「誰か、、、相原さんとかに支えてもらえれば、、」


「先生、今はみんなには会いづらいよ…」


「仕方ないですね…ほら。」


動けない生徒を放っておくわけにはいかない。


背中に乗せて、保健室に連れていく。


「先生、ごめんなさい。」


しばらくして、松田が謝ってきた。


「どうかしましたか?」


「私、肝心なところでコケちゃった。みんなで練習頑張ったのに。あれだったら1位獲れたのに…」


「大事なのは気持ちです。皆、コケたあなたを怒ったり憎んだりはしませんよ。ごめん、とか私のせいで、と言うのであれば、今まで練習ありがとう、とか声をかけてみて下さい。そうすれば、みんなちゃんと反応してくれますから。」


俺の生徒が、転けたやつを責めたりするとは思えない。


誰1人、松田を責めずに真っ先に自分を責め始めていたしな…。