「お、、終わった、、」


「ついに終わったね。」


「みんなお疲れ様。今日のめっちゃ良かった。」


「私もそう思う!」


劇場から出てきて、皆口々に良かったとこぼす。


なんとか間に合い、劇を見ていた俺はというと…


「…皆さん、お疲れ様でした。僕、もう感動してしまって…言葉が出ません……」


「え!先生泣いてんの?!」


「うっそー、先生〜笑」


大泣きしていた。


失敗だらけで泣いていた昨日とは全然違う劇だった。


「昨日の劇とは比べものにならないくらいめちゃめちゃ上手でした。最高です!」


「えへへ、ありがとう、先生。」


とても、感動した。


あいつらが今までずっとずっと目指してきたもの。練習してきた成果。


全部が全部、劇に込められていて、昨日とは本当に見違えるほど上手になっていた。


ずっと見てきた俺はもちろんのこと、審査員やお客さんにもその思いはしっかり伝わっていたと思う。


そんな劇の結果は、、、、、


「1年生。優勝は。。。。4組!」


「「「「「わぁー!!!」」」」」


見事、優勝。


泣いてるーなんてバカにしてきた生徒も、裏方だった生徒も、皆が皆泣いていた。


そして、例に漏れず、俺も。


泣き笑いの生徒たちと一緒に写真を撮った。


初めて持った担任で、とても良い思い出ができた。