カタンッ


扉が開く音で目が覚めた。


少しは楽になったものの熱が高いのか、だるい。


目を開くのが億劫でぼーっと横になっていた。


ふと何時だろうか、と声をかけようとしたら聞こえた声。


「先生。休むのも仕事。そう言いましたよね?自分が守らなくてどうするんですか笑」


保健室の先生だと思っていたのに、相原の声だったため、目を開けるに開けられなくなってしまった。


「先生………笑ってよ………‥」


「お願いだから、早く良くなって…心配だから……‥」


相原…やっぱり心配かけてしまったな…


あいつが風邪をひいた時にあれほど言っておいてこのザマ…最悪だな俺は。


明日全力で謝ろうと思っていた時だった。


「先生…………好き…‥…」