そんな女の人に ふ、と笑みをもらして 「全然、大丈夫ですよ」 と、優しく言うと 女の人はホッとしたように 息をついて また、もう一度 頭を下げて 女の子と帰っていった。 俺も帰るか‥。 そう思い 身体を起こそうとした その時‥‥ ―ズキッ 「‥‥っ!」 右足に ひどい激痛。 見るとそこは 真っ赤に腫れていた。 転んだ拍子に 挫いたのか‥? 頑張って歩こうとする度に 言い様のない 痛みに襲われる。 「嘘だ‥ろ?」