それでもいいから好きって言わせて。


「うん。」



『華、今家か?』



「うん。そうだよ。」



あぁ、なんて落ち着くんだろ。



気持ちを抑えたばかりなのにな。


『華、空みてみ。』


「え?空?」


私は、窓の方を見る。


「うぁー、キレー·····」


『月が.....綺麗ですね.......』


「え?どうしたの?なんで敬語?」



『っ!……え、いやなんでもねー。そういうことだから、じゃぁな。』


あっ、切れちゃった。



もっと、話したかったのにな。