廻天の王女と太陽の騎士は穏やかに恋をする





「おめでとう!」

「紗季さん、おめでとう~!」



良く晴れた秋の日に、私たちは教会で結婚式を挙げました。
こんな日が来るなんて、今でもまだ信じられない想いです。



死を覚悟していた私が、この異界に来て、健康を取り戻しただけでも信じられないのに、愛する人と巡り会い、そして婚姻したのですから。
それも、国のためでも誰のためでもない、自分の意志で決めた人とです。



「紗季さん、さぁ、そのブーケを投げて。」

「はい。」

花嫁が投げたブーケを受け取った人は、次に結婚が出来ると言われているそうです。



私は弾みを付けて、ブーケを空高く放り投げました。
澄み切った空の青…
そこに、シャキアや母上の懐かしい笑顔が、垣間見られたような気がしました。



~fin.