廻天の王女と太陽の騎士は穏やかに恋をする

確か、ホワイトデーに贈り物をもらったとシャキアは言ってました。
多分、それがこのネックレスだったのでしょう?
しかし、そんな大切なものをシャキアはどうして私にくれたのでしょう?



「もしも、店員さんの言ったことが本当だとしたら、紗季さんの運命の人は僕だったってことになるよね。」

「……え?」

「なに、紗季さん。
運命の相手が僕じゃ不満だっていうの?」

「え?ち、違います。そうじゃなくて…」

焦って答えながら、私はふと、シャキアに聞いた話を思い出していました。
こちらでは、運命で結ばれた二人は、小指の赤い糸で繋がっているという話です。



(私の赤い糸は、翔吾さんと繋がっているの?)



「紗季さん…?」

「え?だ、だから…不満なんかないわ。」

「本当に?」

「ええ、本当よ。」

「嬉しいよ、紗季さん。
これからもよろしくね。」

「は、はい。こちらこそ、よろしくお願いします。」

改めてそんなことを話すと、妙に照れ臭いですが、その反面、とても心が満たされていました。