「あ、あの……」
みんなの手が止まり、視線が私に集まりました。
「えっと…あの…
翔吾さんは、どうして『しょうご』って名前になったか、わかる?」
父と母は顔を見合わせました。
「そ、そうだなぁ。
もしかしたら、正午に生まれたから……なんて、あまりに単純かな?」
そう言って、父はぎこちなく笑いました。
「……正解です。」
「えっ!?」
「本当にそうなんです。
正午に生まれたから『しょうご』にするって、父が…」
翔吾さんは、どこか決まりの悪い顔をしてそう話しました。
「い、いや、悪くはないと思いますよ。
それはきっと、あなたが生まれた時間をお父様が大切に思われたってことなんじゃないかな?」
「き、きっと、そうですね!」
両親はそう言ってどこか引きつった笑みを浮かべ、翔吾さんは苦笑いをしていました。
みんなが笑ってくれるかと思った私の思惑は見事にはずれてしまいました。
「僕の父は本当に単純な人なんです。
でも、漢字はさすがに『正午』じゃなかったから、それには感謝してますよ。」
「確か、翔ぶに吾れですよね。
素敵な字ですね。」
「ありがとうございます。
この漢字は僕もけっこう気に入ってるんです。
紗季さんのお名前は、どういう謂れで付けられたんですか?」
「この子は、夏に生まれました。
薄衣を着る季節に生まれたから、紗季と名付けました。」
みんなの手が止まり、視線が私に集まりました。
「えっと…あの…
翔吾さんは、どうして『しょうご』って名前になったか、わかる?」
父と母は顔を見合わせました。
「そ、そうだなぁ。
もしかしたら、正午に生まれたから……なんて、あまりに単純かな?」
そう言って、父はぎこちなく笑いました。
「……正解です。」
「えっ!?」
「本当にそうなんです。
正午に生まれたから『しょうご』にするって、父が…」
翔吾さんは、どこか決まりの悪い顔をしてそう話しました。
「い、いや、悪くはないと思いますよ。
それはきっと、あなたが生まれた時間をお父様が大切に思われたってことなんじゃないかな?」
「き、きっと、そうですね!」
両親はそう言ってどこか引きつった笑みを浮かべ、翔吾さんは苦笑いをしていました。
みんなが笑ってくれるかと思った私の思惑は見事にはずれてしまいました。
「僕の父は本当に単純な人なんです。
でも、漢字はさすがに『正午』じゃなかったから、それには感謝してますよ。」
「確か、翔ぶに吾れですよね。
素敵な字ですね。」
「ありがとうございます。
この漢字は僕もけっこう気に入ってるんです。
紗季さんのお名前は、どういう謂れで付けられたんですか?」
「この子は、夏に生まれました。
薄衣を着る季節に生まれたから、紗季と名付けました。」



