廻天の王女と太陽の騎士は穏やかに恋をする

「お待たせ!」

にこやかな顔で戻って来た翔吾さんは、手に袋を持っていました。
そこから出て来たのは、ハンバーガーとポテトと飲み物でした。



「こんなもので悪いけど…でも、けっこう美味しそうだよ。」

そう言って、翔吾さんは私に押し付けるようにハンバーガーを手渡しました。



「あ、思った通りだ。
なかなかうまい。」

またお腹が鳴ったら恥ずかしいので、私はハンバーガーを頬張りました。
以前の私なら、こんな食べ方は出来ませんでしたが、ハンバーガーというものはこんな風に食べるのだと両親に教えてもらい、食べられるようになりました。



翔吾さんの言葉通り、お肉がジューシーで柔らかく、とても美味しいハンバーガーでした。



「ポテトも美味しいよ。でも、熱いから気をつけてね。」

「……はい。」

私はいまだに恥ずかしくて顔が上げられず…小さな声で返事をしました。



それにしても、なんという醜態を晒してしまったのでしょう。
公衆の面前で、あんなに泣いてしまうなんて…
こちらでは、王女ではありませんが、平民にしてもあまりにも恥ずかしい行為です。
このハンバーガーを食べ終えたら、翔吾さんにどんな風に話せば良いのでしょう?
そのことを考えると、私は暗い気持ちになりました。