廻天の王女と太陽の騎士は穏やかに恋をする





(どれを着ていこう…?)



翔吾さんと会う時に、どの服を着ていこうかと、私はクローゼットを開きました。
今まではずっと母に着るものを考えてもらっていました。
こちらの衣類は、私の世界のものとはかなり違い、どのように合わせたら良いのかわからないからです。
そうでなくとも、城にいた時から私は決められたものを着ていたのです。
自分で選ぶようなことはありませんでした。
そのことに疑問のようなものを感じたことはも当然ありませんでした。
ですが、こちらでは大概の場合、自分で服を選んで着るのだと知り、最近はファッション雑誌を読んで密かに勉強しているのですが、色も形も種類も豊富ですから、合わせるのがとても難しいのです。
それに、シャキアらしい組み合わせでないといけません。



なんとか一応合わせてはみましたが、合ってるのかどうかがよくわからず、結局、母に見てもらいました。



「……どうですか?」

「良いと思いますよ。」

「本当ですか?本当におかしくありませんか?」

「この世界では、好きなものを好きなように着て良いんですよ。
だから、だめな服装なんてありません。」

「それだけではだめなんです。
シャキアらしい服装でなければ。」

私がそう言うと、母は苦笑しました。