廻天の王女と太陽の騎士は穏やかに恋をする

花を見ながら、公園を散歩して…
一緒に昼ご飯を食べて…
また少しドライブをして…



「紗季さん、疲れたんじゃないですか?
そろそろ帰りましょうか?」

「え……そ、そうですね。」

私はまだそんなに疲れてないし、もっと小林さんとお話していたかったのですが、そんなことを言っても良いのかどうかがわからなかったので、特に反論はしませんでした。



小林さんは家まで送ると言ってくれましたが、家の者達に見られたら困りますから、待ち合わせをしたファミレスまで送ってもらいました。



「紗季さん、今日は本当にどうもありがとう。とても楽しかった。」

「こちらこそ、どうもありがとうございます。私もとても楽しかったです。」

「じゃあ、気を付けて帰ってね。」

「はい、こば…翔吾さんもお気を付けて。」

走り出した車に、私は手を振りました。
名残惜しくて、どこか寂しくて…
私は小林さんの車が見えなくなるまで、ずっとその場に立ち尽くしていました。