廻天の王女と太陽の騎士は穏やかに恋をする

「は、はい。よろしくお願いします。」

「えっ!?マジですか?本当に??」

「あ、はい。」

「わぁ!やった~!」

一瞬の間を置いて、小林さんは両手を上げて叫びました。
私が申し出に応じたことに、喜んでくれているようです。
それにしても、なんともわかりやすい喜びようです。
なんだか私まで嬉しくなって来ました。



「内山さん、よろしくお願いします。」

小林さんは片手を差し出しました。
私はその手を握りました。



「こちらこそ、よろしくお願いします。」

「内山さん、早速ですが、お願いしたいことがあります。」

「なんですか?」

「これからは、お互い、下の名前で呼び合いませんか?
あの…紗季さんと呼んでも良いですか?」

「は、はい。構いませんよ。」

「やった~!」

小林さんは、とても明るく微笑みました。



「じゃあ、紗季さん…どうぞよろしくお願いします。」

「は、はい。」

小林さんがなんだか物足りなさそうな顔で私を見ていました。



(あっ!)

私は咄嗟に気付きました。
小林さんの憂いの原因に。



「よろしくお願いします。……翔吾さん。」

「わぁ、最高だ!」

私の考えは当たっていたようです。
小林さん…いえ、翔吾さんは、さっきよりもさらに明るい顔で微笑みました。
まるで太陽みたいな人だと思いました。
私の心も太陽に照らされ、明るく温かになりました。