「やっぱりここにして正解だったね。」

「ええ…そうね。」

彼と私の目の前に広がるのは、まるで宝石箱をひっくり返したかのように煌びやかな光の風景。
こちらに来るまでは、見た事のないものでした。



(シャキア…
今でもまだ信じられないくらいだわ。)



あと二週間もしないうちに、私はこの人と婚姻し、この家に住むことになっています。



(本当に夢みたいだわ。
これも全てはシャキア…あなたのおかげね。)



私は心の中がじんわりと温かくなるのを感じました。



(シャキア…本当にありがとう…)



深い感謝の気持ちと同時に、私は少し前のことを思い出していました。
こちらに来た当時のことを…