『君が、次成る者だ。』 ──誰かが、喋り掛けてくる。 一体誰なのだろう。 瞼を見開くが、上手く見えない。 『君には、×××が宿るだろう。』 何だ? なんと言った? …わからない。この人は誰なんだ。 『さあ、手を取りなさい。』 …あれ? ここは一体。 と、思った瞬間、 「うわッ…!」 地面は真っ暗で大きな何かが広がり、落ちるような感覚と共に、俺は ──目覚ましの音で、目が覚めた。