先輩達と別れ月と教室に向かっていると



「星麗〜先輩といい感じじゃん!」

と月は嬉しそうだった

「そんな事ないよ〜」


と私は言うだけで本当は自分でもよく分かっていなかった



本当は先輩と一緒にいる事に居心地がいいなって思ってしまっている自分がいて
本当は怖い



どうすればいいのか分からなくなっていた





「星麗はさ、もうそろそろ前を向いてもいいんじゃないかな…?」



月は笑いながらも瞳は揺れていて切なそうな顔をして言っていた




「うん…
分かってるんだけど、、」




「空耳先輩は悪い人じゃないと思うよ?
星麗の事いつも優しい目で見てるもん」






と月が言ってくれた
月は分かってるんだ
私の心が揺れている事に



だけど私は…怖い





「ゆっくりでいいから考えてみな?」

と月が背中を押してくれた