後ろを振り返ると、ゆうくんも歩き出してて…。
え、ちょっ…待って。
どうしよ…
どっちに行ったら…パニックを起こして、1人でワタワタしてしまう。
ゆうくんに、光くんが好きって思われたかな…?
そんな事無いのに…!
ゆうくんを追いかけなきゃ!
誤解だって伝えなきゃ…!
そう思って、急いでアイスを買ってゆうくんの後を追いかけた。
「ゆうくんっ!」
勢いよく玄関のドアを開け、家の中に入った私はソファに座るゆうくんの前に行く。
「ゆうくん違うの!さっきのは誤解で…!」
「誤解?何の話?」
小さく笑ったゆうくん。
え…?
「誤解も何も、初めから勘違いなんかしてないよ」
「ど…ゆう、事…?」
「陽葵が元気無いのも気付いてたし、お似合いだと思うよ。光くんと陽葵」
ニッコリ笑って話すゆうくんに心臓が変な音を立てる。
「や…、やだ…私、ゆうくんが……」
「陽葵のその感情は“兄として”だろ?」
「違うっ…!」
初めはそうだったかもしれないけど、私の中のゆうくんは特別で…ずっと一緒にいたいと思う人。
最近、そう気付いたの。

