Sweet♡Days


何だよ。って呆れた半面、俺の中で嫉妬という感情が生まれた。

陽葵に触るな。近づくな。


そんな事言えるわけもなく、言葉を飲み込んだ俺は溜め息をついた。


陽葵は何で男を誘ったんだろう…。

彼氏…か?


「溜め息…つかないでよ…」

「…え?」

気のせいか、陽葵の声が震えてる気がして

「ゆうくんにとってそれだけの事かも知れないけど、ゆうくんが取ってくれたウィンナー…他の人にあげたくなかった…!」

ゴクッと喉が鳴った。

バカ。

そんな可愛い事言うな。我慢できなくなるだろ。


陽葵をギュッと抱きしめた。

初めて自分から抱きしめ、陽葵の柔らかくて小さい身体に妹じゃない“女”を感じた。

陽葵が愛しくてたまらない。


「ごめんな、陽葵。陽葵には何回でも取ってあげるから」

ダメだ。抱きしめ返す陽葵が可愛すぎてキツい。

我慢、出来なくなりそう。


「光くん、俺の大事な陽葵に意地悪しないでもらえるかな?」

陽葵に触れて欲しくない思いから、少しだけ強めに光くんを睨んだ。

「…はい」


良い返事ではなかったけど、もう大丈夫だろ。

それより陽葵から離れないと、俺がまずい。

離れようと手を離すが、陽葵が引っ付いたまま離れない。


「陽葵、どうした?もう意地悪しないって言ってるぞ?」