「俺、祐介が彼女にそんな事してるの見た事ない」

「へぇ〜そうなの?」

「どっちかって言うとクールじゃん?アレコレするタイプじゃないだろ」

「たしかに〜祐介は尽くすタイプじゃないね」

2人の会話を聞き、私は目を丸くした。


だってゆうくん、ご飯作ってくれたり、ケーキ買ってきてくれたり…昔と変わらずいろんな事してくれる。

むしろ、今の方がいろいろしてくれてる気がする。


ゆうくんの顔を覗くと、顔がほんの少し赤い。お酒の…せい?

「気のせいだろ」

「またまた〜ね、どう?女子高生が家にいるって」

「別に」

「別にはねぇだろ。女子高生だぞ?こう…抱きしめて、キスし…いで!」

話しの途中で隣にいたお姉さんに叩かれた蓮くん。


「やめなさい、陽葵ちゃんの前で」

「蓮じゃあるまいし、無いね」

「はぁー?何だよ2人して!手出さないとか、それはそれで陽葵ちゃんに失礼だろ?」

「バカ。陽葵は預かってんだ。手なんか出すかよ」

「俺はこんな可愛い子いたら出すね」

「威張るな」


「ちょっと2人とも!陽葵ちゃんがいるのよ?いい加減にして」

お姉さんは立ち上がって2人の会話を止めた。


「ごめんね陽葵ちゃん」

私は頭を横に振ることしか出来なくて…


「陽葵、ちょっとあっちに行ってなさい」

ゆうくんの言葉に、お皿を持ってあっちゃん達のもとへ行った。