「え、あの白いTシャツにジーンズ履いてる人?めっちゃイケメンじゃん!!」
「へへ、うん」
何でか知らないけど私が照れてしまった。
「光よりシンプルな格好なのに、恐るべしイケメン…何でも着こなすのね」
マジマジと観察するあっちゃんについ笑ってしまった。
「そー言えば…お揃い?」
ドキッと心臓が大きく鳴った。
チラッとあっちゃんを見ると何食わぬ顔で私を見てて、余計に恥ずかしくなる。
「…バレバレ?」
「んーまぁ、アレ?くらい。完全に一緒って訳じゃないし」
実は朝、ゆうくんの服装を見てひっそりと似たような物を探した。
白のロングTシャツにショートパンツ。
「付き合ってるの?」
「いや!まさかっ…!」
私は両手を前に出して全力で否定した。
「そんなに否定しなくても…」
苦笑いするあっちゃんだけど、ゆうくんと付き合うなんてそんな…お父さんとお母さんに私達を重ねて想像したら、いや、そんな恥ずかしい。
ちょっと想像しただけでドキドキする。
…え?ドキドキ…?
何で…?
「陽葵〜」
お肉を焼いてるゆうくんに呼ばれ、さっきの想像のせいかドキッとした。
「あれ?みんなは…?」
「休憩中。俺ジャンケンで負けたから」
ゆうくんの視線を追うと、テントの中で話しながらジュースとか飲んでいた。
そこにいつの間にかあっちゃんもいて。

