嬉しすぎてゆうくんに抱きついた。
「わっ」
「ゆうくんありがとう…!」
頭を撫でるゆうくんの手が心地いい。
「陽葵、苺好きだったよな?」
「覚えてくれてたの?」
「もちろん」
「へへ、嬉しい!」
ゆうくんの服に頬を当て、スリスリする。
“もちろん”だって…!
へへ、嬉しい。
ゆうくん、私の事忘れてなかったんだね。
「こら。シャワー浴びて来るから離れなさい」
「はーい…」
渋々離れると、再び優しく頭を撫でられた。
「直ぐ出るから、一緒に食べような」
「うんっ」
ゆうくんがお風呂に行ってる間、テーブルに料理を並べていく。
料理って言っても、ナスと豚肉を炒めたものと味噌汁とサラダくらいで。
椅子の上でゆうくんを待つ。
まだかなぁ〜
私が作った料理を眺めた。
ゆうくん…喜んでくれるかな…?
頭をタオルで拭きながら、ゆうくんがリビングに来た。
「へぇ、いろいろ作ったんだ?」
「うん!食べよ」
早く食べて欲しくて急かす私に、ゆうくんは笑いながら座った。
「いただきます」
ナスを一口食べるゆうくんの顔をジーッと見つめた。
ドキドキする。
どうかな?美味しいかな?