「でも、昔食べてたアイスが今でも売ってるとは思わなかったな」
「ねー!私もびっくりしちゃった!」
ゆうくんのアイスを見るともう半分も食べきっていた。
「ゆうくん食べるの早いっ!」
「ん?普通でしょ?」
「私なんてまだまだだよ!」
勢いよくゆうくんの前に出して、まだ多いことをアピールする。
「こら、落ちるから…!戻しなさい」
むー
渋々戻してアイスを食べ始めた私。
たしかに溶け出してきてる。
「そう言えば、陽葵は昔からアイス食べるの遅かったよな」
え…!!
私は勢いよくゆうくんを見た。
ゆうくん、覚えてくれてたんだ。
嬉し…
ボトッ
「…へ?」
ショートパンツであわらになった太ももが、冷たさを感じとる。
見ると、案の定アイスがこぼれていた。
「やー」
ゆうくんがティッシュを取ってくれたんだけど、太ももの上にあるアイスを急いで口の中に入れた。
「食べるんかい…!」
「らっへー」
せっかくゆうくんと半分こにしたのに…
う〜
急いで食べたから頭がキーンとする。
拭いたのは良いけど、足がベタベタする。
…それに、バウンドしたのかキャミソールもガウンも汚れてる。

