「やっぱり来ちゃったのかーー。
だから嫌だって行ったのに。」


その女はイヤフォンを軽く叩くと1人で話し始めた。


「千葉さん。例のやつ来ましたよー。本当に私が案内しないと行けないんですか?」


「あぁー、もう分かりました。分かりましたよ。」


そして会話が終わったところで急に俺の方に振り向き眉間にシワを寄せながら言った。


「私はサキ。千葉さんに言われたから案内するけど本当は全然やりたくないんだからね。」


「新人の相手とか、しかも問題児の。」


俺は探していた子を急に見つけた驚きと想像してたあの子との違いにとても驚いていた。