私は、母に友達と少し話して来ると言って

病院の中庭で話すことにした。

「1年生の時に私が倒れた時に助けくれてありがとうございました。」

私は、ドキドキしながらお礼を言った。

「あの時は、びっくりしたけど体が勝手に動いたからさ。」

彼が助けてくれなかったら私はどうなっていたのか分からなかった。

「私は、5歳の頃からガンを患ったの。
学校に行くことも出来なくてずっと病院生活を送っていたの。」

そう彼に話したら少し驚いていた。

やっぱり嫌われたかな？と不安になった。

「そうだったんだ。今まで辛かっただろう？」

そう言って頭を撫でてくれた。

私は初めて人に頭を撫でられて少し照れてしまった。

「うん、今日はまた新しいがんが出来てるかどうかの検査をして来たの。」

私は初めて心配してくれているとは思って居なかった。

「不安じゃあないの？怖くないのか？」

「不安じゃないよ、怖くなって言ったら嘘になるけど大丈夫だよ。」


私は今まで親に迷惑かけてしまって申し訳なくなって自分を責めていたけど今はそう思わなかった。

「じゃあ、なんかあったら連絡して。」


そして桜原くん連絡交換した。

「うん、ありがとう。」


「じゃあ、また学校で。」

「うん、バイバイ」

私は学校に行くことが楽しみでしかったなかった。

空side


俺は、今まで平原は、1人で病気と闘って居たんだ。

俺がもしあの時助けなかったら彼女は助かっていなかったんだろうと思った。

明日、家に迎えに行くから待っててとそう送った。

そしたら平原からうんと返信が来た。

俺は平原を守ってあげようと思った。

彼女はまたガンになることを恐れていなかった。
そんな彼女に俺は恋に落ちた。