『デートのときは、絶対にネクタイをしてきて!』

ネクタイ!?

「いやっ、普段着にネクタイって・・・」


『嫌なら別にいいわ?あなたとは付き合わないことになるだけよ。』

「いやっ!絶っ対にしてきます!ネクタイでも何でも!!」


こうして始まった条件付きの交際。

あれからもう、半年が経つ。
俺は守り続けてきた。

でも、守り続けるたびに考えるようになったことがある。

彼女は、俺が好きなのか。
それともただ単にネクタイが好きなだけなのか。